Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

ならばむくれていればよいのです(私の辛棒もいることですが)そうして、責任ということも知り、国はいつもサービスされることを平常と思わないようになればいいのです。こんな話はもうこれでおしまいにしましょうね。今年のおしまいではなく、すっかりおしまいにしたいわ。こっちのゴタゴタはいつどう納まるかも知れませんから、自分の暮しかたをきめて、其を守って、私たちの生活へ波及はさせまいと思います。

今度の経験は目白なんかで暮していた時のケロリと又ちがって、気分の荒らされた状態で生じた粗漏さなのね。これは、連爆の価値があります、正気に戻すために、ね。荒らされかかったわが畑の土の工合を、目をおとして沁々と見なおすために。そして、思うのよ、あなたは其ことのためにいやな思いをなさるばかりでなく、いやな思いをしていらっしゃることを私の骨身にしみこませ、私の視点を定めさせ、手元を順調に戻すためには、何日も何日も根気よく追究していらっしゃらなければならないのだから、私は何たる動物か、と。

全くブランカだと思います。私には、何よりあなたの表情がよく分るのよ。へまをして、不快にお思いになるとき、又あなたの顔は何と雄弁でしょう。