Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうしょうそく
獄中消息
大杉 栄
Lesen Sie 獄中消息 (ごくちゅうしょうそく) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.149 Zeichen · 114 Bildschirme
それでともかくも本月はすませるだろう。来月は例の保釈金※(始め二重括弧、1-2-54)電車事件の際の※(終わり二重括弧、1-2-55、279-2)でも当てにしているがいい。
枯川はしきりに同居説をすすめる。それはあなたの自由に任すが、ともかくもこの際今の家をたたんでしまった方がいいと思う。どこでもいいじゃないか、当分の間のことだ。経済上は勿論、一人で一軒の家を構えていては、いろいろ不便で困るだろう。できるなら本月中に何とかするがいい。
山口に至急本を差入れてくれ。小さい方の本箱の上にある、竹の棚の中の英文の本がみなそれだ。たしか七冊あったと思う。それに『源氏』と『法華経』と『婦人新論』と『新刑法』とを入れてやってくれ。『新刑法』は小冊子だ。やはりその竹の棚の中にある。持って行くのは、宇都宮か誰かに頼んだらよかろう。それから古川浩のところに事情を話して、差入れのできないことを言ってやってくれ。
手紙は隔日でなければ書けない。余は明後日に。手紙は誰にも見せるには及ばん。さよなら。
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宛先不明・明治四十一年一月二十八日
またやられたよ。しかし今度はまだろくに監獄っ気の抜けない中に来たのだから、万事に馴れていてはなはだ好都合だ。