Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうき
獄中記
大杉 栄
Lesen Sie 獄中記 (ごくちゅうき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.988 Zeichen · 58 Bildschirme
殺人君は宣告後三年か四年か無事でいて、たぶん証拠不十分でなかったのだろうと思うが、その後また死一等を減ぜられて北海道へやられたそうだ。
巣鴨の巻
ちょいと眼鏡の旦那
巣鴨行きと言えば、世間では、電車は別として多少気の触れた人間のことを指すが、僕等の間では監獄行きのことになる、だがこの僕等という奴等は世間からはずいぶん気違い扱いされているのだから、どっちにしても要するに同じことになるのだろうが。
この巣鴨へは都合三度行った。と言っても実は二度で、最初の新聞紙条令違犯で食っているうちに、二度目の新聞紙条令違犯がきまって、前のが満期になるとすぐ引続いてあとのを勤めた。次が治安警察法違犯。
たぶん鍛冶橋のだろうと思うが、古いいわゆる牢屋が打ち壊されて、石と煉瓦との新しい監獄がここにできた時、その古い牢屋の古木で古い牢屋そのままの建物が一つここの一隅に建てられた、という話だ。そしてこの建物は、めくらだとかびっこだとか、足腰のろくに利かない老人だとかの、片輪者や半病人をいれる半病監みたようなものになっていた。僕は二度ともこの建物の中の広い一室をあてがわれた。