Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだいのふじんにつぐ
現代の婦人に告ぐ
大隈 重信
Lesen Sie 現代の婦人に告ぐ (げんだいのふじんにつぐ) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.854 Zeichen · 25 Bildschirme
而も表面婦人を制圧してその自由を奪えば、これを以て一家は平和かというに、決してそうはいかぬ。即ち男尊女卑の倫理の下に、一夫多妻主義の許容されているところには、却って一家の風波の絶間なく、男子をして常に煩悶焦燥せしむるものである。されば畢竟この苦し紛れに叫び出した語であろうと思うが、支那人は婦人を指して傾城傾国といい、長恨歌にもこの文字が使用されて「漢皇色を好んで傾国を重んず」などとも歌ってある。即ち唐の玄宗皇帝が女色を愛するの極、美人と国替えに往こうとする、それを歌ったのである。本来人間の欲情多き中にも、この最も強烈なるは子孫の繁殖に越したものは無い。俗にいわゆる色気である。これが亢進して、心眼の玲瓏を蔽い、ために幾多の聖賢哲人をも、政治家立法者をも手古摺らせ、その判断を誤らせて、大切なる人生をも解釈し得ざらしめたのである。女子は男子に自由を奪われているから、表面は反抗し得ないけれども、事実の上はその情意を恣にしていわゆる傾城傾国をやる。すべて不自然のところには、常に大破綻を伴うものである。これ基督の一唱してその弊を改めたゆえんで、人類に幸いしたるその功や永久に没すべからざるものがある。