Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
Lesen Sie 現代忍術伝 (げんだいにんじゅつでん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.446 Zeichen · 155 Bildschirme
ことごとに得体が知れないので、長範社長、内々大いに不キゲンである。
奇流閣の女中などは手の出しようがない。ゼンゼン、センスが違っている。二十から二十四五ぐらいの婦人社員が、いらッしゃいまし、どうぞお風呂へ、ハイ、タオル、ハイお浴衣と、トントン拍子のよろしいこと。別に愛嬌は見せないけれども、テキパキとその新鮮さ、まかせておけばなんの不安もない。
ところが一方、四人のチンピラの傍若無人なこと、ゼンゼン礼儀をわきまえない。各人アグラをかいて、ペコンと頭を下げて、ヤア、いらッしゃい、と言っただけ、初対面のアイサツもヌキである。
仕方がないから、長範親分、自分で見当をつけて、
「こちらが天草社長。こちらが? 織田光秀さん。そちらは? 白河半平さんだね」
「ザックバランにやりましょうよ。ハハハ。礼儀はダメなんだ。ボクらアプレゲールは祖国なみに廃墟に生れた人間ですからね。石川さん、お料理ができるまで、将棋やろうか」
「それは、いゝ」
半平はなれなれしい。将棋盤をもってくる。ところが、飛車と角の位置をアベコベに並べている。
「ハハハ。アベコベか。むつかしいもんだね」
コマを並べるのをむつかしがっている。