Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
旧くは俳人の嵐雪が住み、歌人の加茂真淵が住みまして、真淵などは、その周囲の野趣のあるさまから家の号を懸居と称えたということを池上はいつか話していました。池上の寮は、やゝその昔の俤をとゞめたものらしく、この人家櫛比の中に在ってはちっとも目立ちませんが、門の中へ入ると、もとは隅田川から鴎に混って小鴨がひょこり/\と浮いて入って来たという、その水門口の跡の残っている池が中心で、石だけの中の島に、やゝ勾配のある柴の橋が架っております。まわりは高低に面白く地取って、小規模ですがこまかく心が配ってあります。築山だけは周りに遠慮したものでしょうか、型ばかりに設えてあります。
寮番の老いた妻は、わたくしのことを池上から言い付けられでもしてあるのか、わたくしの名を聞くと、すぐ「さっき知合いの方がお出でになって、ちょっと食事に連れて出かけられました。けれど、じきに帰られることになっていますから、どうぞ上ってお待ち下さって」と、言って、わたくしを導き入れました。
茶室附の平屋建で、硝子障子が締め切ってあります。その中でわたくしは待っております。寮番の老妻は、その間にもとき/″\来て、火鉢の炭を直したり、お茶を入れたりしながら、