Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme

Aozora Bunko

「だって、あんまり……」そういったおきみの言葉には日頃になく晴々として甘えた調子さえ含んでいました。

池上が例によって顔の色を蒼ざめさせ、盃の運びが早くなると反対に、嘉六は赭ら顔が少し赭い度を増した程度で、盃もだん/\応酬の数の間をうろ抜いて行きました。そして「私はこれで充分。もうおつもりにして頂きます」と言って、最後の盃を伏せてからは、池上がいくら強いても頑固に断って、額や手首にハンカチを運ぶのに忙しいだけでありました。

池上は感心して、

「君はよく、その程度で、切上げられるね。さっきも庭で蝶ちゃんに話したんだが、僕は、飲めば飲むほど酔わなくなるんだ」

すると嘉六は解せない顔をして、

「そりゃ、おかしゅうございますね。身体でも悪いのじゃございませんか。第一酒は米の脂ですから、そう沢山にあがってはまた強過ぎて中毒を起しましょう」

池上は、酒好きにしては穏当過ぎる相手の言葉が気に入らぬらしく、少しむっとして、

「じゃ、君は、酒をどんなつもりで飲むんだ」

と詰るように訊きました。

嘉六は異なことを問うものかなという顔付で、けっ/\/\と笑ったのち、

「判っているじゃございませんか。