Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
度重なって尚いう事を聞かない男には雇男の腕節の強いのに言い付けて私刑を加えさした。不良と思う村娘の結婚には、旧家と村長の威光を以て意地悪く成婚を妨げた。
「あの家は小沼の竜女の血筋の家だ」「それだから人情に外れてるのだ」、噂は安宅先生の家の上に立てられて来た。
「今でこそ、こうあっさりお話が出来ますけれども、実際、噂を立てられた家の者は、あまり、いゝ気持はしないです。どこへ行っても村の人は悪丁寧な態度をして、妙に好奇な眼を向け出して来たのですから」
弟は、そのときの気持を想い出して、片奥歯をきつく噛み合せ、沈鬱な顔をした。
「その上、私たちはまだ子供でした。小学校などに行っていて、同輩と口争いでもすると直ぐ二言目には小沼の竜女の血筋云々が相手の子供の口から出るのですから――」
多勢に無勢である。ときには、ひょっとしたら自分たちはそういう異類のものゝ血筋なのではないか。弟はその頃まだ心が通じていた長姉の安宅先生と、学校の帰りの人気ない径で身の不仕合せを手を執り合って泣きさえもした。
相憎とこの家の家族には結核性が潜んでいて、子供たちは腺病質で神経質だった。