Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
そりゃおっかさんでも手に終えない」
母親は「また、お決まりの漢字教訓かい」とけなしましたが、その次は、しお/\した声で、
「だけどねえ、嘉六さん。お店からはこの六月で手当は貰えなくなるし、その上、あの娘にこの先き気随気儘にされてうっちゃられたら、あたしゃ喰べられなくなるよ。冗談じゃない」
「だから、わたしが生活費は持ってあげると言ってるじゃないか」
「そりゃ結構な話にや違いないが、だが断って置きますよ。お囲いとか夫婦とかそんな因縁つきの関係はご免だよ。ただ、これからさき、頼みになり合うだけのさっぱりした交際にして貰いますよ。浄瑠璃の三味線ぐらいは幾らでも弾いてあげるがね」
すると嘉六は笑って、
「念を押すまでもないじゃないか。お互いこの歳まで苦労し、今更なま/\しい交際いの何処がいゝと言うんだ。あっさりした証拠には、さよう、何ならもう一人ぐらいこの茶飲み倶楽部の仲間に入れてもいゝじゃないか」
と答えています。
わたくしは、またもや茲に、歴劫不思議な世の中を見せつけられます。わたくしのような若いものが日頃、理想にしていた、うるさいことを抜きにしてたゞ頼み合うだけの男女の友だのグループを作ろうと必死に骨折ったものは、手負人や患者を出してしまいました。