Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme

Aozora Bunko

めかけ風情は人に知られない苦労があって、あたしは何度か蔭で泣いたか知れない。あたしはどうかして、生涯に一度、上品なれっきとした奥様になりたかったのだよ。あたしの気持をよく汲んでお呉れね。

何といっても、親一人、子一人、頼りになるのはおまえさん一人なのだからね。

母より

蝶子さんへ

もしこの気持が本当なら、わたくしに対する母の態度は半分は嘘になります。わたくしに対する母の態度が本当なら、この気持が半分嘘になります。おそらく嘘も本当も両方混っていて、自分でそれと気がつかない。奥山へ入った安宅先生とは違った意味で、違った形を取っても、結局女の真身なお芝居ではありますまいか。だが、その中で最後に自分の気持をわたくしの中に浸み込ませ、通し貫いて、わたくしの中に生きて行こうとする、親として憐れな女の本性を感ぜずにはおられません。わたくしは、物ごゝろついて以来、はじめて母に対する心からなる声を出して噎び泣くのでした。

「おっかさん、おっかさん、判りました。あんたも哀れな女の一人でしたね」

そういうとき、また、わたくしは、どさりとまた一つ自分の心に重荷を被けられる気がしました。