Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
彼は食事道具を潮が下げ加減になって来た川の水で洗い、器用に始末してから、何処で貰って来たのかつぎはぎだらけの子供の昼寝の畳蚊帳を拡げて、うす縁畳の上へころりと寝ました。彼は豆ランプを消すのを忘れたので蚊帳の外へ匍い出しかけたが、また止めて蚊帳の中へ入りました。小さい灯影を曲り久手の母子乞食の方へいつまでも見せて置きたかったのでした。対岸の向うの煉瓦工場の煙突から火気の映る煙が見えます。彼は「どっこいしょ」と大人のように言って仰向けに寝ました。わたくしも数間離れた河上の手製のサブリ小屋の中へ灯もなく横になります。土手が急に高いものに見えました。
朝早く涼しいうちに起きてわたくしは鷺町に入り、清光寺の境内の人の目につかぬところで、寺の仏飯の残りを貰って食べています。ぱん/\と朝霧の中に銃声が響きます。陽はまだ出ません。
一たいこの町の境内の名木には鷺が沢山巣食っているので田を荒して仕方がないのでした。これを狩るか狩るまいかの問題で、寺の住職と町村との間に一悶着あったそうですが、結局、住職が譲歩し、その筋の了解も得て、朝まだきの人の迷惑にならない一時間ほどの間を狩ることになったのだそうです。