Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしまんじどもえ
生死卍巴
国枝 史郎
Lesen Sie 生死卍巴 (せいしまんじどもえ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.598 Zeichen · 182 Bildschirme
を手に入れようなどと、貴殿と競争などはいたしませぬよ。……と、このように申しましても、どうでも貴殿におかれましては、拙者を討ってとるお意なので?」
すると醍醐弦四郎という武士は、抜き身をソロリと鞘へ納めたが、
「競争をなさらないと仰せられるならば、何の拙者が恩怨もない貴殿へ、敵対などをいたしましょう。……しかしあらかじめ申し上げて置きます、あの巫女が占いをいたした以上は、貴殿にはほとんど間違いなく、その『何か』を手に入れようとして、努力をなさるようになりましょうとな。と、拙者とは必然的に、競争をすることになりましょう。もしもそのようになった際には、いつも貴殿の生命を巡って、拙者の刃のあるということを、覚悟をなされておいでなさるがよろしい。……とにかく今夜はお別れをいたす。ご免」と云うと元来た方へ、醍醐弦四郎は歩き出した。
茅野雄は後を見送ったが首を傾げざるを得なかった。
(ああいうように云われて見れば、俺といえども巫女の占いを、何となく信じて見たくなった。醍醐弦四郎という武士が出て、俺の好奇心へ油を注いで、火を焚きつけたというものだ。……だが「何か」