Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうないのにてんさい

町内の二天才

坂口 安吾

Lesen Sie 町内の二天才 (ちょうないのにてんさい) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.836 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

しかしだなア。お前もガッカリしたろうが、こうした方がよかったのかも知れないぜ。ウチの長助もコテン/\、問題にならねえや。未来の花形選手どころじゃねえや。天下は広大だてえことが、つく/″\分ったなア。早く目がさめて、まア、よかったというものだ」

源サンも敵の来意がのみこめたので、上体を起して背のびをした。そして、云った。

「バカな夢を見たものだ」

「まったくだ」

「長助もコテン/\か。アッハ。おかしくも、なんともねえや」

「本日休業か。損をかけたな」

「お前、いくらつかった?」

「アッハ。おかしくも、なんともねえ」

金サンが店へ戻ってみると、天元堂が裏庭から自分の二階へマキを運んでいる最中であった。ネジリ鉢巻に尻をはしょッて忙しくやっている。

「ヤ、旦那。無事、すみましたぜ。角落ちで、見事に三番棒でさア」

「そうだってな」

「マキは運んでいいでしょうね」

「うるせえな。運んでるじゃないか」

「ですから、運んでいいでしょうね」

「早く運んじまえ……」

金サンは割れ鐘のような声で怒鳴ると、家の中へもぐりこんでしまった。