Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しろいあさ
白い朝
豊島 与志雄
Lesen Sie 白い朝 (しろいあさ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.920 Zeichen · 35 Bildschirme
でもやはり気になるとみえて、女中の方へ、「お電話でもありそうなものですね。」
それをまた自分でうち消すように、正夫へ葡萄酒などすすめます。
芝田さんがいないだけでなく、駒井さんと二人で食事をするのが、正夫は極まり悪く、また嬉しく、そのてれかくしに葡萄酒をのみました。頬がほてってきました。
「ねえ、正夫さん、」と駒井さんはじっと眼を据えて云いました、「あなた、先生に叱られたことがありますの。」
「先生って……。」
「ここの……。」
「ああおじさんですか。」
芝田さんに叱られたことなんか、正夫には覚えがありません。
「そうねえ、あなたは別だから……。でも、あたしも、先生には叱られたことがないんですの。怒られたこともないようですの。それで、少しも叱られも怒られもしないのは、じつは、全く無視されてるんじゃないかと、そんな気もするんですが、ひがみでしょうか。」
へんに真面目な話です。だが、そんなことは、正夫には分りません。
「おじさんは、きっと、怒ることや叱ることを知らないんでしょう。」
ごまかすつもりでそう云うと、駒井さんはそれをまともにとって、考えこんでしまいました。