Japanische Klassiker mit Furigana
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しろっぽいようふく
白っぽい洋服
田中 貢太郎
Lesen Sie 白っぽい洋服 (しろっぽいようふく) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.116 Zeichen · 9 Bildschirme
そして、応接室に通すように云って婢を往かした後で、壮い男と眼を見あわして紫色の唇に笑いを動かした。
夫人はそれから応接室へ往った。応接室には白っぽい洋服を着た正義が厳然と控えていた。
「おや、山岡さん、暫くでございました」
「どうも暫くでございました、務はじめ留守許は平生御厄介になります」
「いや、手前こそ山岡さんには、平生御厄介になっております」
「いや、どういたしまして、まだこまごまと御礼を申しあげるはずですが、すこし急を要することですから、まず要件だけを申します、それは他でもありませんが、弟の手を経てお願いした金のことですが」
「はあ」
夫人の耳には正義の詞が鋭い力を持って響いた。夫人は鬼魅が悪かった。夫人は原利息のために務に金を貸していたが、手許がくるしくなったので、壮い男の入智で山岡の宅地を奪って外へ売ろうとしているのであった。夫人はその比あっちこっちの男のくい物になって、持っていた金も地所も無くしていた。
「今、弟から精しく聞いて、よく判っておりますから、もう面倒なことはお願いいたしません、どうか六百円持ってまいりましたから、あの証書を返してください」