Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しろばなのあさがお

白花の朝顔

泉 鏡花

Lesen Sie 白花の朝顔 (しろばなのあさがお) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.880 Zeichen · 62 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「役者があなた、この大入に、花道で、名前の広告をするんだもの。大したものでなくってさ。」

と、くくり頤を揺って、しゃくる。

「あれは洒落だよ、洒落も洒落だし、第一、この人数だ、境というのは。」

売店があるから、ずんずん廊下を反れました。

「何も私一人というんじゃあなかろう。」

「うんえ、あの台辞で、あなたの桟敷を見て笑ったのを見て、それで気がついた、あなたの来ているのが。……といったわけなんですもの、やすい祝儀じゃでけんでねえ。」

と、どこかのなまりが時々出る。

「馬鹿を言いたまえ、路之助は友だちだぜ。――おかみさん、知ってるじゃないか。」

「それは存じておりますがね、ご全盛には違いませんね。何しろ、しがない待合を、勘定で泣かせようという勢いではありませんです。」

ないが上にもないものを、ありあまってでもあるように。催促の術をうらがえしに、敵は搦手へ迫って危い。

「一言もない。が、勢いだの全盛なぞは、そっちの誤解さ、お見違えだよ。」

「見違えましたよ、ほんとうに。」

と衣紋をたくして、

「大した腕だよ、見上げたあよう。」

「何が。」

「なにがじゃあないじゃないかね、といいたくなるよ。