Japanische Klassiker mit Furigana
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しろへびのし
白蛇の死
海野 十三
Lesen Sie 白蛇の死 (しろへびのし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.881 Zeichen · 24 Bildschirme
「ああ、心臓が止っている――」
「なに、心臓が!」
ぼんやり中腰になってお由の白い顔を眺めていた土岐健助は、初めて愕然と声をあげた。そして、おずおずとお由の硬張った腕を持ったが、勿論脈は切れていた。
「国ちゃん、一寸胸を開けて」
青年が力一杯襟をはだけるのを待って、土岐は心持ち顔を赤らめながら、お由の乳房の下へぴたりと耳を押しつけて見た。少しの鼓動も無い。すぐに眼瞼をひらいて見たが、瞳孔はもう力なく開き切っていた。
「死んでいる。もう全く呼吸が無くなっているんだ」
「大変なことになったな――でも、どうして死んだんでしょう」
「どうしてって君、君は今までどうしていたんだい?」
そう聞かれると、さすがに青年は此の年輩の技手に対して、赤い顔をした。が、何れにしても今の場合土岐の力を借りるより外、この気の弱い青年には縋るものが無かったので、前後も無く早口にこう話し出した。
――宵の灯が点くと間もなく、お由は何時もの通り裏梯子から、山名国太郎が間借りをしている二階へ上って来たのであった。
「今夜はね、根岸の里へ行って来るって胡魔化して来たのよ。私だって、たまにはゆっくり泊って見たいもの。