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Japanische Klassiker mit Furigana

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はっけっきゅう

白血球

豊島 与志雄

Lesen Sie 白血球 (はっけっきゅう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.538 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

」と晋作は尋ねた。

「ええ、別に異状もないようですから。」

「そんな板が何かになるのですか。」

「さあ……。」と刑事は半信半疑らしかった。

それでも彼は、お茶を一杯飲むと、新聞紙に包んだ板を大事そうに抱えて、慌しく帰っていった。

「何かがお分りでしたら、私共へも一寸お知らせして頂けませんでしょうか。」と晋作は頼んで見た。

「はっきりした方が気持が安まっていいですから。」

「そうですね。」そして刑事は一寸考え込んだが、それから元気な声で答えた。「ええ、何れともお知らせしましょう。」

女中部室の押入は、中井刑事の臨検を受けて以来、その神秘的な魅力を失ったかのようだった。室の陰気さは前と少しも変りはなかったが、押入の張板が一枚、あり合せの板切れで、刑事の手によって置き換えられたことを思うと、今迄の何とも云えぬ不気味さが、朝の光りのように白々しくなって、何処かへ消え失せてしまった。

「やはり何でもなかったんじゃないか。」

「そうね、気のせいだったのかも知れませんわね。」

晋作と秋子とは押入の前に立って、そんな風に語り合った。

けれど……その下からまた、新らしい懸念が湧いて来た。