Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひゃくゆきょう

百喩経

岡本 かの子

Lesen Sie 百喩経 (ひゃくゆきょう) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.474 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

「あなた。どうかなすったの、頬が――」

彼女はいままで云いそびれて居たあなたという言葉を思わず使った。

作太郎は赫くなってそれから土気色になった。口に一ぱい詰めた生米は程よく乾いていたので少々の唾液では嚥み下せなかった。まして新妻の前で吐き出すことはどうしても出来なかった。さもしい真似と思われそうなので。

夫の異常を見て巻子が叫声を立てたので一家中の騒ぎとなり作太郎はいよいよバツを悪くし作太郎に苦悶の表情が現われるほど一家の心配を増しとうとう外科医まで招んで来て仕舞った。

作太郎の頬は麻痺剤の利目が現れてだんだん無感覚になって来た。もうじきそこに刀が突立てられるだろう。そしてその皮膚の切口から喜劇的な粒米がぼろぼろ現れたら世界一恥かしいことだ。

「そのときおれはどうしたら宜いんだろう」

作太郎は眼を瞑って人はどうしてこういうとき死なないのだろうと悔いながら何の救けも見出されない今の自分を世の中のたった一人の孤独と感じた。

食二半餅一喩

或人が食に飢え七枚の煎餅を喰べた。だが七枚目を半分喰べた時満腹したので彼は言った、「今の半分の為に私の腹はくちくなったのだ、だから先の六枚は喰べなくてもよかったのに」