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Japanische Klassiker mit Furigana

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すかいさんきこう

皇海山紀行

木暮 理太郎

Lesen Sie 皇海山紀行 (すかいさんきこう) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.720 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

この登りは邪魔が多いので困難であった。登り着いた所は千四百四十九米の附近であったようである。此処からは道幅がますます広くなって九尺位もあったように思う。あるいは防火線を兼ねているのかも知れぬ。少し下ると今度は真直ぐな長い登りが続いて、五一、五二林班と記した杭のある所で、幅の広い道は終って、そこから左に幽かな小径が通じている。二、三尺もある枯すすきや小笹の中を押分け登って、千五百九十三米の三角点に達したのは十時であった。

雨はようやくしげく霧さえ加わって全く眺望を遮断してしまった。十五分ばかり休んで出発。左側をからみ廻って一高所を踰える、雑木が繁って笹の深い所があった。まもなく唐松の林中でふっつり道は絶えてどうしても続きが分らない。千六百八十米の圏を有する山の南側であることはたしかだ。雨が強く降り出して来た。十二時近いので昼飯をすまし、少し下り過ぎたように思ったので、下草の枯れた林の中を濡れながら登って頂上の笹原に出た。そこには広い上に笹が深いので容易に路が見当らない。二人で三十分もかかってようやくそれらしいものを探しあてる。下ってまた登り、一小隆起を超えて、小高い山の右側を廻り、ちょっとした鞍部に出る。