Japanische Klassiker mit Furigana
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かんごくべや
監獄部屋
羽志 主水
Lesen Sie 監獄部屋 (かんごくべや) von 羽志 主水 (はしもんど) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.909 Zeichen · 12 Bildschirme
「奴等は一筋縄でも十筋縄でも行かねエ悪党の寄集りだから、何れ直に御辞儀は仕まいが、俺などが来て随分鼓吹宣伝した為に第一此方等が今迄の人間見てエに黙らされちゃア居ねエ、思う存分役人の前でスッパ抜いてやるから、何と遣繰したって、どう辻褄が合うものかヨ、隣の飯場に居る玉の井の淫売殺しをやった木村ッてノッポが居るだろう、彼奴も誰が何と云おうと喋舌り立ててやると言ってたサ、四、五人が先棒になって喋舌れば、後は皆元気付いて口が開けるだろう、左様すりゃ蜂の巣を突ッついた様なもんだ、二百や三百の上飯台の悪党共がジタバタしたって何様なるもんか、生命を投出してりゃ何アニ!」
被害者の希望、歓喜は、虐待者の憂慮である。人々の希望が日を逐うて潮の如く高まると共に、上飯台の連中や幹部連の凄惨な顔色は弥々深くなる。只でも油断のない眼は耀を増し、耳は益々尖って来る。
「又今日も親方連は会議室へ集ってるが、念入と見えて、可成長くかかってるな。一番性の悪い、残酷な閻魔の親爺が、此二、三日の気の荒さッちゃ無えそうだ、だが独りぼッちになると時々溜息突いてるって話だ、余ッ程気になるんだろう」