Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

もうもくものがたり

盲目物語

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 盲目物語 (もうもくものがたり) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.341 Zeichen · 148 Bildschirme

Aozora Bunko

それにしても御本陣とあの砦とのあいだはまわりみちをしましても五六里、まっすぐにまいればわずか一里でござります。かついえ公はたいそう御りっぷくなされたそうでござりますが、それほどならばなぜ御自分でひとはしりあそばされ、げんばどのを引ったてゝ来られませなんだか、いつものはげしい御気しょうにも似合わぬことでござります。もうろくと申すほどでなくとも、うつくしいおくがたをおもらいなされてやはりいくらかこゝろがのびていらっしゃいましたか。わたくしまでがあまりの無念さに、ついこんなあくたいを申してみたくなるのでござります。

北の庄では卯月廿日にさくま玄蕃どのがてきのとりでを攻めおとされ、なかゞわ瀬兵衛尉どのゝ首を討ったと申すしらせがござりまして、たいそうおよろこびあそばされ、さいさきよしとおぼしめしていらっしゃいますと、江北の方ではその夜中に美濃路よりつゞく海道すじや峰々山々にたいまつのひかりがあらわれて廿日の月しろをくらますほどに空をこがし、しだいに万燈会のごとくおびたゞしい数になりまして、ひでよし公が大柿より夜どおしでお馬をかえされたらしく、廿一日の暁天にあたって余吾のみずうみのかなたがにわかにさわがしく相成、玄蕃どのゝ御陣もあやういと申してまいりました。