Japanische Klassiker mit Furigana
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まゆかくしのれい
眉かくしの霊
泉 鏡花
Lesen Sie 眉かくしの霊 (まゆかくしのれい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.284 Zeichen · 51 Bildschirme
玉味噌を塗って、串にさして焼いて持ちます、その握飯には、魔が寄ると申します。がりがり橋という、その土橋にかかりますと、お艶様の方では人が来るのを、よけようと、水が少ないから、つい川の岩に片足おかけなすった。桔梗ヶ池の怪しい奥様が、水の上を横に伝うと見て、パッと臥打ちに狙いをつけた。俺は魔を退治たのだ、村方のために。と言って、いまもって狂っております。――
旦那、旦那、旦那、提灯が、あれへ、あ、あの、湯どのの橋から、……あ、あ、ああ、旦那、向うから、私が来ます、私とおなじ男が参ります。や、並んで、お艶様が。」
境も歯の根をくいしめて、
「しっかりしろ、可恐しくはない、可恐しくはない。……怨まれるわけはない。」
電燈の球が巴になって、黒くふわりと浮くと、炬燵の上に提灯がぼうと掛かった。
「似合いますか。」
座敷は一面の水に見えて、雪の気はいが、白い桔梗の汀に咲いたように畳に乱れ敷いた。