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Japanische Klassiker mit Furigana

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まゆのき

眉の記

上村 松園

Lesen Sie 眉の記 (まゆのき) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.474 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

眉目秀麗にしてとか、眉ひいでたる若うどとか、怒りの柳眉を逆だててとか、三日月のような愁いの眉をひそめてとか、ほっと愁眉をひらいてとか……

古人は目を心の窓と言ったと同時に眉を感情の警報旗にたとえて、眉についていろいろの言いかたをして来たものである。

目は口ほどにものを言い……と言われているが、実は眉ほど目や口以上にもっと内面の情感を如実に表現するものはない。

うれしいときはその人の眉は悦びの色を帯びて如何にも甦春の花のように美しくひらいているし、哀しいときにはかなしみの色を泛かべて眉の門はふかく閉ざされている。

目はとじてしまえばそれが何を語っているかは判らないし、口を噤んでしまえば何もきくことは出来ない。

しかし眉はそのような場合にでも、その人の内面の苦痛や悦びの現象を見てとることが出来るのである。

私はかつて麻酔剤をかけられて手術をうけたあとの病人を見舞ったことがあるが、その人はもちろん目を閉じたままベッドに仰臥していたが、麻酔がもどるにつれて、その苦痛を双の眉の痙攣に現わして堪えしのんでいるのをみて、これなどいささか直訳的ではあるが、眉は目や口以上にその人の気持ちを現わす窓以上の窓だなと思ったことであった。