Japanische Klassiker mit Furigana
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まゆのき
眉の記
上村 松園
Lesen Sie 眉の記 (まゆのき) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.474 Zeichen · 5 Bildschirme
上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)女房――御匣殿・尚侍・二位三位の典侍・禁色をゆるされた大臣の女・孫――の眉と、下位の何某の婦の眉と同じということはない。
むかしは女性の眉をみただけで、あれはどのような素姓の女性であるかということが判った。そこにもまた日本の女性のよさがあったのであるとも言えよう。もちろん素姓のことは眉をみるまでもなく、その人の髪や帯その他のきこなしを一見しただけで判るには判ったのであるが……
もっとも今の女性でも、眉の形でそのひとがどのような女性であるかが判らないでもない。
しかし往古の女性のような日本的美感の伴わないものの多いのは残念である。
せっかく親から享けたあたら眉毛を剃り落し、嫁入り前の若い身で一たん青眉にし、その上へすすきの葉のようにほそい放物線を描いたりしているのは、あまり美的なものとは言えないのである。
その放物線の果てがどこで終るのかと心配になるほど髪の生えぎわまでものばしている描き眉にいたっては、国籍をさえ疑いたくなるのである。そのようにして自分の顔の調和をこわさなくてはならぬ女性というのは、一体どういう考えを自分の顔にたいして持っているのであろう。