Japanische Klassiker mit Furigana
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まひるのおばけ
真昼のお化け
小川 未明
Lesen Sie 真昼のお化け (まひるのおばけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 7.904 Zeichen · 16 Bildschirme
君わからないだろう。」と、勇吉は、いいました。まったく、そんなことが、光一にわかろうはずがありませんでした。
むしろ、いろいろなことを知っている勇吉をうらやましそうに、光一は、だまって見つめていたのです。
「君、水族館で、お魚がガラスの箱の中を、泳ぐのを見たろう? 水草を分けて、ひらりひらりと尾を揺るがしたり、また、すうい、すういと小さなあわを口から出して。僕、あんなのを造るんだよ。」
「勇ちゃん、どうして、造るの?」
「入れ物かい? 教えてあげようか、僕の家へおいでよ。」
勇吉が、先になって、光一は、後からついて、人通りの少ない、白く乾いた真昼の往来を駆けていきました。
「僕も、兄さんからきいたので、まだ実験してみないのだから、うまくできるか、どうかわからないのだ。ここに、待っておいで。」
勇吉は、家へ入って、アルコールと、ひもと、マッチを持ってきました。
「お母さんが、昼寝をなさっていて、見つからなくてよかった。」
彼は、見つかればしかられるということをほのめかしたのでした。それから、物置の戸を開けて、中から、空の一升びんを取り出しました。また、バケツに水をいっぱい入れて、そばに備えておきました。