Japanische Klassiker mit Furigana
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いしころみち
石ころ路
田畑 修一郎
Lesen Sie 石ころ路 (いしころみち) von 田畑 修一郎 (たばたしゅういちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.254 Zeichen · 39 Bildschirme
「これも何かの御縁ですから」と前置きして自分の身の上話をはじめた。彼には女があると言う。その女は以前島の料理屋で仲居をしていたんだが、その女と仲よくなったために、その間島におれない事情ができて、(「タイメイ」さんは話の間に「その間」という言葉をさしはさむ癖があった。別に必要でないところにも使うし、また説明しにくいところは「その間、いろいろの事情がありまして」と、うまく、するするといくらでも話をつづけるのであった)女といっしょに東京に出た。だがその女とも今は別れた。「女は今伊豆伊東町○○町○番地○○方にいて、まだ時々手紙をよこしますがね」と、こちらで訊きもしないのにそんな精しいことまで喋って、今度は仕事の話になって、自分は指物師としていい仕事をしたい、幸い島は桑の本場だし、数少くともいい仕事をして暮すにはやっぱり島が都合がよいので、病気のためもあるがそう思って帰ってきた。ところが東京の店の主人が自分をひきもどそうとしてなかなか仕事道具を送ってくれないので困る、というような話をちっとも倦きさせないで長々と喋るのである。それからまた病気の話になって、
「毎日人に会うのがいやで寝てくらしますよ」