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Japanische Klassiker mit Furigana

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いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Lesen Sie 石狩川 (いしかりがわ) von 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 253.535 Zeichen · 506 Bildschirme

Aozora Bunko

「荊棘、密林のことゆえ、これまた一日二日の仕事ではない、とっくりと腹をすえてかからねばなりませぬ、どれが先でも後でもないが、秩序を立てて、この途通ぜざれは再びまみえぬ決心にて、――先導の測量係りには、はばかりながら拙者その長として戸田どの、富内どの大滝どの、千葉どの、早坂どの――」

呼ばれたものは一足前に出た。

「――第二には小屋係り、この長は、僭越ながら指名のお許しを願って、矢内亀之丞どの、第三の道路係りとして関重之進どの、よろしく、ここの係り最も重要な本部隊なれば、税庫の落成次第門田与太郎どのの一隊がこれに合する筈、第四に炊事係りとしては遠藤丹次どの、第五には物資の運搬ならびに連絡係りとして――と」

彼は涸いた唇をなめてあたりを見まわした。大沼喜三郎を宛てるつもりでいた。彼はそれを阿賀妻に連れて行かれていた。

すッと前に出たものがあった。見ると相田清祐であった。すげ笠のかげで、彼の白髪はいぶし銀のように清々しく光っていた。

「拙者ではどうでしょうかな?」

彼はそう自薦するのだ。

「相田どの、あなたは――」と云っただけで大野順平は吃ってしまった。考えたことがすばやく言葉にならないのであった。