Japanische Klassiker mit Furigana
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さばくのまちとサフランしゅ
砂漠の町とサフラン酒
小川 未明
Lesen Sie 砂漠の町とサフラン酒 (さばくのまちとサフランしゅ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.790 Zeichen · 8 Bildschirme
どんなに、その旅が長く、つらくとも、出かけようとしたのでした。
らくだや、羊に、荷をつけて、彼らは、砂漠の中をあるいていきました。毎日、毎日、同じような単調な景色がつづきました。そして、むし熱い風が吹いていました。
「まだ、水のあるところへはこないだろうか?」
「まだ、あちらに山が見えないかしらん。」
こうして、彼らは、旅をつづけていますと、ある日のこと、はるかの地平線に、青い山の姿をみとめたのであります。彼らは、どんなにうれしかったでありましょう。たちまち元気が恢復しました。はやく、あの山へいって働こうと思ったからです。彼らは、ぴかぴか光る黄金色の砂を幻に見ました。また、すきのさきに、きらきらと光る石のかけらを空想しました。赤い宝石や、ダイヤモンドの数々が、自分らの掌の上で輝いている有り様を想像しました。みんなは、道を急ぎました。赤い町が、やがて彼らの目の前にあらわれたのです。
砂漠の中の赤い町、それは、まったく夢の世界でありました。サフラン酒は、あふれていました。美しい女が、唄をうたいながら、町の中をあるいていました。南方の夜は、あたたかで、月が絹地をすかして見るように、かすんでいました。