Japanische Klassiker mit Furigana
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そぼ
祖母
楠山 正雄
Lesen Sie 祖母 (そぼ) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.258 Zeichen · 7 Bildschirme
祖母(そぼ)
楠山正雄
一 青めがね
一雄(かずお)は小学校へ行くようになって、やっと一月立つか立たないうちに、ふと眼病をわずらって、学校を休まなければならなくなりました。
それから毎日、一雄はお医者さまからくれた青い眼がねをかけて、おばあさんと二人――まだ電車のない時分でしたから――合乗(あいのり)の人力(じんりき)で、眼科の病院へ通いました。
「食べものに気をつけて上げて下さい。この子の眼は大たい胃腸のわるいせいなのだから。」
お医者さまはこうおばあさんにいいました。
「白い身の魚ぐらいに、なるべくお粥(かゆ)がよろしい。」
二三日はお粥もめずらしかったし、おばあさんが三度々々小さなお鍋(なべ)で煮(に)てくれる半(はん)ぺんやお芋(いも)がどんなにおいしかったでしょう。青い眼がねをかけて食べると、何もかも青く青く見えました。
「青いな、青いな、何を食べても青いや。」
一雄はおもしろがって、お膳(ぜん)の上を箸(はし)で突ッつきまわしていました。ちょうど梅雨(つゆ)の時分で、お天気のわるい日がよくつづきました。そのうち毎日雨ばかり降るようになりました。