Japanische Klassiker mit Furigana
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かみだな
神棚
豊島 与志雄
Lesen Sie 神棚 (かみだな) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.427 Zeichen · 44 Bildschirme
けれどまだ、ぎりぎりの瀬戸際までいったわけではない。
「じゃあ、その瀬戸際にいってどうするつもりだよ?」
それが、お久の最後の鉄槌だった。まさか俺だって、其処までいったのにいい加減なことも云えないし、打挫がれて黙り込むより外はなかった。けれど……けれど……やはりまだ瀬戸際まで押しつまったわけではない。
「まあ、明後日までのうちにはどうにかするよ。」
何だか俺は飯もまずくなってしまった。腹が少しばかり出来てきたからではない。変に気が滅入ってきたからだった。なぜ俺はこう貧乏なんだろう! ……電燈の光は妙に薄暗いし、家の中は汚く煤けている。俺は馴れてるから分らないが、初めてはいって来る者があったら岐度、貧乏くさい臭いがしてると思うに違いない。
俺が黙り込むと、お久まで変に黙り込んでしまったし、子供達までがもそもそと、味なさそうな飯の食い方になっていた。こうなっちゃ助からない、と俺は思い初めたが、それが、威勢のいい格子の音で助かった。
やって来たのは池部だった。平素からてきぱきした男だが、その晩は何か昂奮してるらしく、殊に勢いづいていた。
「やあ、飯の最中か。