Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんけい

神経

織田 作之助

Lesen Sie 神経 (しんけい) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.754 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

高等学校へはいってから新劇を見たが、この時もまた、新劇の役者は何故あんなに喧嘩腰の議論調子で喋ったり、誰もかれも分別のあり過ぎるような表情をしたり声を出したりするのかと、不思議に思った。ところが、レヴュ俳優の科白廻しを聴くと、この方は分別のなさ過ぎる声だったので私は辟易してしまった。

しかし、発声法に変梃な型があるのは、歌舞伎や新劇や少女歌劇だけではない。声の芸術でそれぞれの奇妙な型に陥ることから免れた例外は一つもないのである。むしろ、それぞれの型に徹したものが一流だといわれているくらいである。新派には新派の型があり、義太夫には義太夫の型、女剣劇や映画俳優の実演にも型があり、浪花節なども近頃は浪花節専門の声色屋が出来ている。講談、落語、漫才など、いうまでもない。ラジオと来た日には、ことに型が著しい。例えば放送員の話術など、日本国中の人間の耳が一人残らずたこになってしまうくらい、十年一日の型を守っている。放送物語の新劇俳優は例によって分別臭い殊勝な声を、哀れっぽく出してどんな物語もすべて悲しいものにしてしまうし、名人といわれる徳川夢声も、仏の顔も二度三度で「風と共に去りぬ」