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Japanische Klassiker mit Furigana

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こうせんぜんじのことども

禅堂生活

鈴木 大拙

Lesen Sie 禅堂生活 (こうせんぜんじのことども) von 鈴木 大拙 (すずきだいせつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.634 Zeichen · 57 Bildschirme

Aozora Bunko

とでも思われて、沈黙を守られたかと、まあ今はそう考えて居る。

宗演師は六十一にならんとして逝かれた。今日生きて居られぬ齢でもない。居られると、有難い高僧であったろう。折に触れて逝かれた人を思うこと誠に切なるものがある。学生時代から、金がなければ金を貰い、智慧が足りなければ智慧を借り、徳が薄いところ、気のきかぬところは、その時々に補って貰い、亡くなられるまで面倒をかけたその人と、相別れて既に十五年(?)ほどになる。

師は誰にでも情の厚い人であったが、自分から見ると殊にそんなように感ずる、これは人情の常であろう。

今日師を語らんとして、ただ思い出すことの一片を書き付くると、何時とはなしに、私情を語るようになった。読者の寛恕を乞う。

(三月三十一日、円覚寺、春雨に閉籠められて記す。)