Japanische Klassiker mit Furigana
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「ねぎさまみやた」そうさくメモ
「禰宜様宮田」創作メモ
宮本 百合子
Lesen Sie 「禰宜様宮田」創作メモ (「ねぎさまみやた」そうさくメモ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.713 Zeichen · 14 Bildschirme
そして、自分が何か分らないこれから起ろうとして居ることを、心の底にバク然と感じて、その為に心が大変落付かないことをさとった。そして、そのこれから先に起ることと云えば、彼が来ると云うことほか、ない。彼が来ること――? 彼女は、顔を赤くして自分の周囲を見廻した。
△妙な興奮が突然彼女の心を掴んだ。彼女は傍から見ると不機嫌そうに見えた。赤い顔をし、涙をためて、彼女はジイッと暗い暗い向うの方を凝視して居る。激しい、激しい愛情――対象を得ると、忽ち絶望して仕舞う強い強い愛情が、出口を失って彼女の胸の中で燃えて居た。自分の愛情が、斯くも不思議なものであることを知って居れば居るほど、彼女は根本的に陰鬱になって来た。彼女は、一生、此の只独りで感じ、独りで燃える愛情に苦しまなければならないのか?(十九日)
彼女は、はっきりと
自分の裡に自分を殺すものがひそんで居る!
と云うことを感じた。
自分を殺す力は、同時に自分を活かす力である。その力をはたらかせる力の強弱によって自分は生きも死にもする。そして、死と云うものも、あるときは、あまりに強く自分を誘う。
○何時も旅行にさえ出ると、きっと自分を苦しめる陰鬱さ。