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Japanische Klassiker mit Furigana

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「ねぎさまみやた」そうさくメモ

「禰宜様宮田」創作メモ

宮本 百合子

Lesen Sie 「禰宜様宮田」創作メモ (「ねぎさまみやた」そうさくメモ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.713 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

今日も私は苦しい悲しい心持がして居る。すっかり自分がむき出しになって、自分の前へ来るような気がする。苦しいけれども、自分にはきっとためになるだろう。自分を凝視して行く力。グングンとさし込んで来る力をジイッと保って居る強み。そう云うものが、女には何だかうすいように思われる。今、私はかなり力のこみあげを自覚して居る。何かになろうとする力が、次第次第に膨らんで来るときの苦しさを、自分は涙と光栄とをもって、堪える。

○眠ろうとしながら、自分は種々のことを考えた。愛し合うと云うことに就いても、死と云うことについても。

私は今に、何だか命がけで誰かを恋しはしまいかと云うことを大変に予感して居る。その心持は恐れと、歓喜との混ったもので、苦しい。今まで、多くあった自分の恋。皆失望して、自分からすてて、進もうとする足の下に踏みにじってしまった恋の多くは、何だか、これから来るほんとうの大きな、自分の命とかけがえになるほどの大きな愛の先駆ではあるまいかと思われる。自分はMに pity を感じ、Kには、かなり尊敬の混った愛情を感じて居る。Kに対して、自分の心は、殆ど恋と云ってもいい位のものになって居る。