Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのしんじょう
私の信条
宮本 百合子
Lesen Sie 私の信条 (わたしのしんじょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.393 Zeichen · 13 Bildschirme
わたしたちのように平和の願いの中に生まれ、平和の願いのうちに人間精神をめざまされているフランスの若い世代は、こんにち戦争の脅威のうちにも、やはり考えることは戦争ではなくて、平和である。不幸にも、ふたたびヨーロッパが戦場に化すようなことがおこるとしても、わたしたちの考えは変らない。それは戦争は根絶されるべきものであり、世界は平和をもたなければならない、という信念である。
こまかい活字で三段にくまれていたそのフランス女学生の文章のあらましは、そういう意味を語っているのだった。フランスとドイツとの伝統的な恨みというようなものは、芸術が交流して来たあとを見ても事実としては存在しないこと、その言葉は大衆の祖国愛を利己的に利用しようとする戦争煽動者の口ぐせにすぎないということを、フランスの若い世代はよく理解している。そういうことも簡明であると同時にしなやかなその文章のうちにふれられていた。
わたしは、その文章をごくあっさりとあわただしい僅のときのひまに読んだだけであった。けれども、不思議に、そこにたたえられていた若い精神の誠実さに感銘がのこった。三九年十二月に国際連盟はソヴェト同盟を除名し、ナチス軍はノルウェー、デンマーク、オランダ、ベルギーを侵略した。