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Japanische Klassiker mit Furigana

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わたしのかつどうしゃしんぼうかんし

私の活動写真傍観史

伊丹 万作

Lesen Sie 私の活動写真傍観史 (わたしのかつどうしゃしんぼうかんし) von 伊丹 万作 (いたみまんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.073 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

「京都下加茂日活内」として出したのだから郵便屋さんもあきれたかもしれんが、しかしその手紙は届いたとみえ、伊藤から折返しあたたかい返事がきた。そうしてその十月京都の伊藤の家へ転がりこんだのであるが、その間、つまりおでん屋を開くために松山へ帰つてから、ふたたび松山を去るまでの一年間に私の見た写真が数本ある。

伊藤の「流転」、「忠次旅日記甲州篇」、現代劇で「彼を繞る五人の女」、阪妻の「大義」、右太衛門の「紫頭巾」、片岡千恵蔵の「万華地獄」などである。そうしてそれらの写真によつて、はじめて大河内、岡田時彦、右太衛門、千恵蔵などの諸君の顔を憶えた。

当時大将軍にいた伊藤は私を加えて三人の食客を養つていた。いま千恵プロにいる香川良介、「下郎」の作者中川藤吉の両者と私、それと猫が三匹もいた。

私の志望はこのときはつきりしていなかつた。要するに何とかして自分の力で食えるようになりさえすればよいというのでそれ以外に欲望はなかつた。すると伊藤が脚本を書けといい出した。

脚本など書けといわれたところで、おいそれと書けるものとは思えなかつたが、伊藤がむりに書けというのでしかたなく「花火」