Japanische Klassiker mit Furigana
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あきくさのみ
秋草の顆
佐左木 俊郎
Lesen Sie 秋草の顆 (あきくさのみ) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.856 Zeichen · 8 Bildschirme
叔父と甥とが、同じ家に棲んでいながら、二週間も三週間も口をききあわずに過ごすようなことは決して珍しいことではない。だがやはり、叔父は甥に対して、叔父としての極めて普遍的な愛情を抱いているのだ。自分が読んで見て面白い本であれば、それを私の机の上に載せて置いてくれた。古い腕時計が自分には不用なものになって来ると、やはり、いつの間にか私の机の上に載せて置いてくれるのであった。そして叔父は又それだけで、別に「面白い本だろう?」とも「割合に時間が正確だろう?」とも訊くわけではない。私の方からもまた、それに対して「有難う」とも「面白かった」とも言ったことは無いのだ。けれども、叔父が病気で入院をすれば、私はやはり毎日その病院へ出掛けて行った。併し「どんな具合ですか?」というようなことを言ったことは無かった。ただそのベッドの横に坐り続けていては帰って来るだけであった。叔父もまた、私が行ってやらないとひどく寂しがるくせに、決して「有難う」と言ったこともなければ、「もう帰るのか?」と言ったことも無いのだった。
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私達のこういう性格は、私の妻をひどく驚かした。