Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かがくはやくにたつか
科学は役に立つか
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 科学は役に立つか (かがくはやくにたつか) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.240 Zeichen · 41 Bildschirme
前にも書いたことがあるが、資源調査会の調べによると、この近年、全国で一年間に燃料として使っている木材の量は、二億四千万石に及ぶという。これは一年の成長量の五倍近い数量である。このあまり気にも止められないくらいの瑣細な問題でも、前途には大きい不安がある。もしその一割の節約ができたら、上質の石炭三百万トンの増産に匹敵する。それだけ国の富の消耗が減るのである。国の富が増すと言っても、いいであろう。
それでこういう研究が、もしできたら、それは、現代科学の最尖端を行く発見と同格に、少なくも国民としては、その価値を認めるべきである。ここで七輪と言ったのは、一つの例として挙げただけで、この問題だけならば、珪藻土の利用などで、近年大いに進歩している。しかし同種の問題で、まだほとんど手のついていないものが無数にある。ところでこういう問題は、一般に非常に困難な仕事なのである。日本では一流の発明家と称すべき畏友S博士が、かつて、「一番むずかしいのは、風呂敷みたようなものを発明することだ」と言われたことがあるが、如何にもそうだろうという気がする。
日本の「学問尊重」の気風は、こういうふうに考えてみると、民族のために科学を有効に使うには、有利な条件とは言えない。