Japanische Klassiker mit Furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Lesen Sie 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.829 Zeichen · 169 Bildschirme
「いや、断じて酒なんかの問題じゃないですよ、近ごろの味方の連中の不甲斐なさにあいそがつきてしまったんです」
「まあいいさ、日本の大艦隊を水中電気砲や例の爆雷で全滅させる日も近きにありだ……シャンペンの用意でもしておくんだね」
「それだってどうかわかりませんや、かんじんの諜報網がだらしがないですからな、あの支那人なんかどうです、もう一と息というところで、日本の子供にしてやられるなんて、あんなやつ救けてやる必要なんかなかったですよ、九竜丸と一緒に葬ってやればよかったんだ」
「趙のやつかね、はっはっは、あいつはきっと仕返しをしてやるといってるよ、日本の艦隊の行動を探って来たことで、まあ、帳消しにしてやるんだね」
――九竜丸……趙……日本の艦隊……
英夫は、はっとした。――船艙につながれていたはずの趙がどうして助かったのだろうか。日本の艦隊をこの海底要塞から攻撃しようというのだろうか!
「いや、断じて……」
と、口癖らしく、赤ら顔の男がつづけた。
「日本の大艦隊が、確実にこの附近を通過するというニュースをつかむまでは許せませんよ、日本の子供に柔道で投げとばされるようなやつですから」