Japanische Klassiker mit Furigana
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ほだかだけやりがたけじゅうそうき
穂高岳槍ヶ岳縦走記
鵜殿 正雄
Lesen Sie 穂高岳槍ヶ岳縦走記 (ほだかだけやりがたけじゅうそうき) von 鵜殿 正雄 (うどのまさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.443 Zeichen · 17 Bildschirme
先刻より気づこうていた霧は、果然包囲攻撃してくる、まるで手のつけようはない、打っても突ついても、音もなければ手応えもない、折角自然の大観に接しようとしたがこの始末、そこで櫓に登り中食をしながら附近を見る、櫓柱は朽ちて央ば以上形なし、東下の石小屋は、屋根が壊れていて天套でもなければ宿れそうもない、たまたま霧の間から横尾谷の大雪渓と、岳川谷の千仞の底より南方に尾を走らしているのが、瞬間的に光るのを見た。
やがて、米人フィシャー氏、嘉与吉を案内として、南口から直接登って来た、氏は昨夜温泉で、我行を聞き、同一逕路を取らんため来たのである。いつまで待っても、霽れそうもなければ、正午一行と別れ、予とフ氏とは、嘉門次父子を先鋒とし、陸地測量部員の他、前人未知の奥穂高を指す。北の方嶮崖を下る八、九丁で、南穂高と最高峰とを連ねている最低部、横尾谷より来ると、この辺が登れそうに見えるが甚だ危険だ、奥穂高と北穂高との間を通るがよい。霧は次第に深く、かてて雨、止むを得ず合羽を纏い、岩陰で暫時雨を避け、小降りの折を見て、また登り始める。
四 雲の奥岳
道はますます嶮しくなる、鋸歯状の小峰を越ゆること五つ六つ、午後二時二十分、最高峰奥穂高「信飛界、奥穂高岳、徹蔵氏」