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Japanische Klassiker mit Furigana

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そらにわくきんいろのくも

空にわく金色の雲

小川 未明

Lesen Sie 空にわく金色の雲 (そらにわくきんいろのくも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.576 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、正吉は、日ぐれがたの空に、わきあがる雲を、じっと見ていました。

いま、西の空には、炎の流れるように、赤い雲が、うずをまいていました。そして、ほかにも花びらを散らすように、おなじ色の雲が、ちぎれちぎれにとんでいました。それが、いつしか、一かたまりとなって、たてがみをなびかせた金色のししの姿となったり、高くかけあがる神馬の形をつくったりして、はるかの青々とした地平線を目ざして、うごいていたのでした。

正吉はしばらく、その雲のゆくえを見まもるうちに、空想は、町の文房具を売る店へと、とんでいました。ちょうど、金色の雲が、たれさがったあたりに、その町はあるのでした。空気とガラスの見さかいが、つかないほど、よくふき清められたまどの上のたなに、青くぬられた飛行機が、いまにもとび立ちそうなかっこうで、おいてあり、その下の台には、まっかな洋服姿のおどり子の人形が、片方の足を上げて立っていました。それは、野原にさく赤いゆりよりも、はなやかであったし、また川ふちでかおる、のばらの花よりも、目にしみるまぶしさでありました。

「武ちゃん、きみは、町の文房具屋にあるおもちゃを見た?」