Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

くうちゅうせいふく

空中征服

賀川 豊彦

Lesen Sie 空中征服 (くうちゅうせいふく) von 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.687 Zeichen · 215 Bildschirme

Aozora Bunko

三一 太陽とガスタンクの問答

「判りましたね。それでは、私たちはこれで失礼いたします」

そう言うて、久松とお染の姿はどこともなく掻き消えてしまった。

菊子は、ただ驚きの目を瞠って、水面を見守った。

三一 太陽とガスタンクの問答

挿絵31

賀川市長がまだ市長にならぬ前のことである。後宮の貧民窟からヒョコヒョコ出かけて南の大正橋のあたりを朝の十一時頃、散歩していると、ガスタンクとお日様が問答しているのを聞いたことがあった。

「ようお日様、お遅うござります」

こうガスタンクが言うと、お日様はそれに答えて、

「お遅う、とは何だ、わしは今日はもうこれで二度目の日の出じゃい! 」

こんなにいうているのを大正橋の上にすくんで聞いておると、ガスタンクが大きな声で笑い出した。

「お日様、冗談じゃありませんぜ、二度目の日の出っちうことがありますもんか? 」

それには、お日様も高笑いをなさって、

「何を言うておるんだ午前六時が第一の日の出で、午前十一時が第二の日の出じゃ。お前はそれを知っていようがな……。いったいお前がこの大阪市で珍重がられるのは、大阪の電燈はいつも暗いし、昼の日中に俺が二度の日の出に、二度の日没をやって、一日二十四時間に大阪では夜が三度あるもんじゃから、おまえの胴腹ばかりが脹れるんじゃないか! アハ、アハアハアハ」