Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くうちゅうひょうりゅういっしゅうかん

空中漂流一週間

海野 十三

Lesen Sie 空中漂流一週間 (くうちゅうひょうりゅういっしゅうかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.324 Zeichen · 35 Bildschirme

Aozora Bunko

ふりしぼるような叫びごえが、今の今まで死んだようになっていた、「火の玉」少尉の咽喉の奥からとびだした。と、彼の身体が水の中にもぐるような恰好で、すとんと沈んだ。

「わわっ、――」

奇妙な悲鳴とともに、少尉の背後に組みついて勝ち誇っていた怪ソ連人の身体が、南京花火のように一転して、どさりと前方へ飛んでいった。

このとき「火の玉」少尉がもし手を放したとすると、怪ソ連人の身体は、ゴンドラの縁の上をとび越えて、あっという間に、なんの掴まりどころもない空間に放りだされていたことであろう。少尉はそれを心得ていたと見え、相手の袖を手許へぐっと引張りつけたので、相手はゴンドラの角で、いやというほど尻の骨をうったまま、身体を逆さにしてずるずると籠の中にくずれ落ち、そのまま動かなくなった。なにゆえに敵を助けるのか、「火の玉」少尉の心中は測りかねた。

「どうだ、もう一度来るか」

少尉は、足を伸ばして怪人の頭を蹴とばした。だがかの怪人は、気絶でもしているのかなんの反抗も示さなかった。

その間にと思って、「火の玉」少尉は再びマイクをとりあげ、急ぎの報告を電波に托すつもりで、