Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くうきおとこ

空気男

海野 十三

Lesen Sie 空気男 (くうきおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.792 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

博士の身体は、弾力を失ったゴムのように、しだいしだいに細長くのびてゆくのであった。

博士はそれに気がついたとき、実に愕いた。それというのも、博士の頭が、煙突にコツンとあたって、あっ痛と思わず身体を縮めたとき、博士の足は、その煙突から一丁も放れた或る喫茶店の窓にひっかかって、靴がポロリと脱げたのであったから。そのとき博士の身長は、もう一丁を越すほど長くのびてしまったのである。

「ありゃりゃ、これは始末にいかんぞ」

そういううちにも、博士の身体は、飴のようにぐんぐん伸びていった。

一難さって、また一難である。この分ではやがて博士の身体は、一里にも二里にも伸びてしまうかもしれない。

そのとき思いがけないことが起った。

突然博士の身体は、強い風にあおられて、足首を電線にひっかけてしまった。

「失敗った」

と思ったとたん、またひとしきりの風がふきつけて、呀っと思う間もなく、電線は博士の足首を身体からプツリと切り放してしまった。さあ大変!

大団円

突風のため、見えざる流体化した清家博士の身体は、電線にふきつけられて、足首のところからちょん切られた。

「しまった。