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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lesen Sie 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 95.012 Zeichen · 189 Bildschirme

Aozora Bunko

「あら、まア、あたし、どうしましょう」

「どうするテ、仕様がないじゃないか。相手は、強すぎるんだ」

「だって、青森県て、東京の地続きでしょう。アメリカの兵隊の足音が、響いてくるようだわ」

「もっと、えらいことが、あるんだぜ」

「早く言ってしまいなさいよ。オーさん」

「飛行船隊の中から、一隻、アクロン号というのが、陸奥湾を横断して、唯今、野辺地の上空を通っているのだ」

「どこへ、逃げてゆくのかしら」

「莫迦だなア、君は。アクロン号は、東京の方へ、頭を向けているのだよ」

「じゃ、また東京は、空襲を受けるの」

「どうやら、そうらしいというのだ。警戒しろということだ」

「いやァね。あたし爆弾の光が、嫌いだわ」

「誰だって嫌いだよ」

「でも、今夜は、大丈夫なんでしょうね」

「ところが、今夜が危いのだ。一時間百キロの速度で飛んでいるから、真夜中の十二時から一時頃までには、帝都の上空へ現れるそうだよ」

「どうして、途中で、やっつけちまわないんでしょうね」

「あっちは、飛行機では、載せられないような、大きな機関砲を、沢山持っているんだ。こっちの飛行機が、近づこうとすると、遠くからポンポンと射ち落しちまうんだ」