Japanische Klassiker mit Furigana
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はしがき
童話集 春
竹久 夢二
Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme
「ほら、お口からお茶がこぼれますよ。さ、ハンカチでおふきなさい。えエえエ、なんでも下さるよ。みっちゃん、何がほしいの」
「あたいね。金の服をきたフランスの女王様とね、そいから赤い頬ぺをした白いジョーカーと、そいから、お伽ばなしの御本と、そいから、なんだっけそいから、ピアノ、そいから、キュピー、そいから……」
「まあ、ずいぶんたくさんなのね」
「ええ、かあさん、もっとたくさんでもいい?」
「えエ、えエ、よござんすとも。だけどかあさんはそんなにたくさんとてもおぼえきれませんよ」
「でも、かあさん、サンタクロスのお爺さんが持ってきて下さるのでしょう」
「そりゃあ、そうだけれどもさ、サンタクロスのお爺さんも、そんなにたくさんじゃ、お忘れなさるわ」
「じゃ、かあさん、書いて頂戴な。そして、サンタクロスのお爺さんに手紙だして、ね」
「はい、はい、さあ書きますよ、みっちゃん、いってちょうだい」
「ピアノよ、キュピーよ、クレヨンね、スケッチ帖ね、きりぬきに、手袋に、リボンに……ねえかあさん、お家なんかくださらないの」
「そうね、お家なんかおもいからねえ。サンタクロスのお爺さんは、お年寄りだから、とても持てないでしょうよ」