Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はしがき

童話集 春

竹久 夢二

Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

「お爺さんが、持ってきてくれるの?」

「あら、二郎さん知らないの」

「どこのお爺さん?」

「サンタクロスのお爺さんだわ」

「サンタクロスのお爺さんて、どこのお爺さん?」

「天からくるんだわ。クリスマスの晩にくるのよ」

「ぼくんとこは来ないや」

「あら、どうして? じゃきっと煙突がないからだわ。でも、かあさんいったわ、煙突のないとこは天窓からくるって」

「ほう、じゃくるかなあ、何もってくる?」

「なんでもよ」

「ピストルでも?」

「ピストルでもサーベルでも」

「じゃ、ぼく手紙をかこうや」

二郎さんは、大急ぎで家へ飛んで帰りました。二郎さんの綿入をぬっていらした母さんにいいました。

「サンタクロスに手紙をかいてよ、かあさん」

「なんですって、この子は」

「ピストルと、靴と、洋服と、ほしいや」

「まあ、何を言っているの」

「みっちゃんとこのかあさんも手紙をかいて、サンタクロスにやったって、人形だの、リボンだの、ハーモニカだの、ねえかあさん、ぼく、ピストルとサーベルと、ね……」

「それはね二郎さん、お隣のお家には煙突があるからサンタクロスのお爺さんが来るのです」

「でもいったよ、みっちゃんのかあさんがね、煙突がないとこは天窓がいいんだって」