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Japanische Klassiker mit Furigana

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はしがき

童話集 春

竹久 夢二

Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

ある家の食堂の方からは、おいしそうな御馳走の匂がしているのでした。

「ぼくには、何にもないや。お家も、クリスマス・ツリーも、御馳走も。お父様も、お母様もないや、なんにも、ないや」

ジャッキイはとぼとぼと歩きました。そのうちお腹はへってくるし、寒さはさむし、そのうえ雪がだんだん降りつもって、道もわからず、それに一番わるいことは、どこへいったらいいか、ジャッキイにはあてがないことでした。

玩具屋の飾窓には大きなテッディ熊が飾ってあります。玩具屋の中から、大きな包をもった紳士が子供の手を引いて出てきました。

「あの大きな包の中にはきっとたくさん玩具があるんだよ」

ジャッキイは、ぼんやりそれを見ていますと、

「おいおい危いよ」

そう言って、馬車の別当が、ジャッキイをつき飛ばしました。

どこか遠くの方で、オルガンの音がする。オルガンに足拍子をとりながら、沢山の天使がダンスをやっている。そこは、高い青い空で、空には数えきれないほどたくさんの星が、ぴかぴか光っています。

「きれいだなあ」

ジャッキイは、夢を見ているような心持で、高い空を見ていました。すると、白い髯をはやした一人の老人が、とぼとぼと歩いてきました。