Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はしがき

童話集 春

竹久 夢二

Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

お父さんの音楽家の眼からも、玉のような涙がぽろぽろと流れました。春太郎の眼からも、ぽろぽろと大きなのがころげました。春太郎のお姉様も眼にハンケチをあてていました。

春太郎は、学校へゆく道で考えました。早く雪が降ってくれるといいな。そしてクリスマスの晩になるといいな。だけど、ジャッキイはどうしたろう。あれからすっかり幸福になったかしら。まだあの大きなズボンをはいて、ロンドンの街を歩いているのじゃないかしら。ぼくもロンドンへゆきたいな。お姉さんが死んでしまったら、ぼくお姉様のヴァイオリンを貰おうや。そして、クリスマスの晩、ロンドンの街を歩くんだ。そうすると大きな、玩具屋があって、そこの飾窓に、テッディ熊がいるだろう。「おい危い」で、空には星が、きらきら光っていて、袋を持たないサンタクロスのお爺さんがやってくる。ジャッキイがヴァイオリンをひいているのを、お爺さんがききながら、「うまい、うまい。ジャッキイは、今に大音楽家になるぞ」そう言ってほめました。

きっと、ぼくは大音楽家になるだろう。そして、ぼくのお父様も大音楽家なんだ。おや、おや。ぼくのお父様は、会社へ出ているんだっけ、